台湾華語ワンポイントアドバイス

中国語(華語)を学んでいると、入門段階から上級段階まで、なんだかよくわからなくてもやもやすることがたくさんありますね。

そこで、弊社の中国語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。検定試験対策にもどうぞ!

台湾華語ワンポイントアドバイス目次

語彙・文法編20:「你給我一個吧。」を自然な日本語に訳すと?

「給」はよく使う動詞ですが、これを自然な日本語に訳すためには、一工夫必要です。

QAgeiQ

 

【ヒント】「あげる」を使わない。「你」も「我」も訳さない。

 

QAgeiA

 

【解説】

「給gěi」という動詞の意味は、まず「あげる」という訳語との対応で覚えることが多いと思います。次のように「あげる」を使って訳せる例もたくさんあるからでしょう。

①我給你一個吧。Wǒ gěi  nǐ   yí  ge  ba.(一個あげるよ。)

ところが、この「你」と「我」を入れ替えると、もう「あげる」では訳せなくなってしまいます。

②你給我一個吧。Nǐ gěi wǒ yí ge ba.(一個ちょうだい。)

これは、「給gěi」の表す意味と、日本語の「あげる」の表す意味の範囲が次のように違っているからです。

QAgei

日本語の「あげる」は、Aの立場で述べる時にしか使えません。また、Bが目上の人の場合には「さしあげる」という敬語に変えるという制約がありますね。Bの立場で述べる時には、「くれる、もらう」等別の動詞を使うことになります。ここでも敬語の問題が出てきます。

一方中国語では、ABどちらの立場で述べても「給」です。

日本語は中国語に比べ、主語をはっきり言葉にして言うことが少ないのはよく知られていますね。それだけではなく、目的語の位置に来る人称代名詞(私、あなた、彼等)も、中国語に比べると使われる比率がずっと低い。それは、日本語の場合、上の図のような動詞そのもののバリエーションの豊富さによって、「誰が誰に」という情報までをその中に含んで表現することができるからです。

だから、「你給我一個吧。」を「あなたは私に一個ちょうだい」と訳すとかなり不自然な日本語になってしまいますね。情報が重複していて、ちょっとしつこく感じてしまうのです。

逆に、「一個ちょうだい。」「一個あげるよ。」という日本語を中国語に訳す際には、「誰が誰に」という情報を文脈から読み取って、補う必要があります。

(2018.11.14)

 
Tocfl_popup 台湾華語の公式検定対策用参考書「TOCFL対策のポイント Band A(入門基礎級)」が完成しました! 重要な文型を整理してご紹介していますので、入門段階の簡単な教科書を終えた後の教材としても最適。台湾の中国語を本気で勉強したい方に、ご活用いただければ幸いです。

 
※お問い合わせはこちらから。

askingLINE

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です