台湾華語ワンポイントアドバイス

中国語(華語)を学んでいると、入門段階から上級段階まで、なんだかよくわからなくてもやもやすることがたくさんありますね。

そこで、弊社の中国語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。検定試験対策にもどうぞ!

台湾華語ワンポイントアドバイス目次

語彙・文法編16:「比賽」に対応する日本語、いくつ言える?

「中国語で作文するのは難しい」と感じている人は、一度この問題にチャレンジしてみてください。

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【ヒント】「試合」とは訳せないケースがたくさんあります。

 

QAbisaiA

 

【解説】

「比賽bǐsài」には「試合」という意味もありますが、この言葉を日本語に訳そうとした場合、次のように「試合」という訳語が使えないケースもたくさんあります。

①歌唱比賽gēchàng bǐsài(のど自慢大会)

②演講比賽yǎnjiǎng bǐsài(スピーチコンテスト)

③短跑比賽duǎnpǎo bǐsài(かけっこ、徒競走、短距離走)

日本語では、同じ「競う」でもその中身によって、カタカナ語を含めた様々な用語を使い分けますね。ところが中国語は、「比賽」の一語で様々な分野で競い合うことを表現できるのです。

だから、

④誰和誰比賽?Shéi hé shéi bǐsài?

という同じ一文でも、「誰と誰が対戦するの。」という訳語になるとは限りません。もしそれが「象棋xiàngqí(将棋)」の話をしている時であれば、「対局たいきょく」と訳すべきでしょうし、「相撲xiāngpū」の話をしている時なら「取り組み」と訳すことになるでしょう。

つまり、「比賽」を日本語に訳す場合、以下のように様々な訳語が考えられるのです。

試合、競技、対戦、対局、取り組み、大会、競う、ゲーム、レース、マッチ、コンクール、コンテスト・・・

上の③のように前の語と合わせて訳す場合もありますね。

日本人の場合、「中国語の作文は難しい」「中文和訳に比べ和文中訳は難しい」と思っている人が多いと思いますが、それを改善する方法のひとつに、自然な日本語への翻訳練習があります。

「歌唱比賽」を「歌の試合」と訳したとしても、文章の流れを理解するのにはそれほど支障はないかもしれません。でも「もっと自然な訳語はないか」と知恵を絞り、これを「のど自慢大会」と訳した経験があれば、次に「〇〇大会」という日本語を中国語に訳さなければならない場面に出くわした時にも、「比賽」という訳語がさっと出て来るかもしれないのです。

もちろん、「のど自慢大会」を「歌唱大會」という中国語に訳すと不自然です。

もし、ネイティブと一緒に暮らしていて、1日中中国語を使う環境にいれば、こういうトレーニングは必要ないのかもしれません。でももしそうでないのなら、ひとつの中国語に対してどれだけの訳語を考えたことがあるかという経験の差が、中国語での表現力の差につながるのだろうと思います。

(2018.11.8)

台湾の大学への進学を目指していらっしゃる方には、中国語の学び方から丁寧にアドバイスしています。詳細は、<PAPAGO台湾留学 大学進学ガイドフック>p.22でご確認ください。

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