台湾華語ワンポイントアドバイス

中国語(華語)を学んでいると、入門段階から上級段階まで、なんだかよくわからなくてもやもやすることがたくさんありますね。

そこで、弊社の中国語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。検定試験対策にもどうぞ!

台湾華語ワンポイントアドバイス目次

語彙・文法編6:かゆいところに手が届いたら

中国語ネイティブの友人・知人がたくさんいる私ですが、さすがに背中をかいてもらったことはありません。でも、この問題は中国語と日本語の違いを考える上でとても面白いと思うのです。

QsokoQ

 

【ヒント】中国語の「這裡/那裡zhèlǐ/nàlǐ」は、自分(話し手)から近いか遠いかで使い分ける。

QsokoA

 

 

【解説】

日本語の「こ/そ/あ/ど」に相当する中国語を表にしてみると、次のようになります。


(話し手の領域)

(聞き手の領域)

(その他の領域)

(疑問)
這zhè
(話し手から近い)
那nà
(話し手から遠い)
哪nǎ
(疑問)

 

空間や場所を表す場合は、次のようになります。

ここ
(話し手の近く)
そこ
(聞き手の近く)
あそこ
(その他)
どこ
(疑問)
這裡zhèlǐ
(話し手から近いところ)
那裡nàlǐ
(話し手から遠いところ)
哪裡nǎlǐ
(疑問)

 

誰かに背中をかいてもらう場合、自分の背中と相手の指が接触しているのですが、日本語では「あなたの指の当たっているところ」という意味で「そこ」を使います。

もし、自分の指で触れるところなら、「違うよ。ここだよ。」と言って、かゆいところを指し示しますね。その場合は、話し手の領域なので、「そ」ではなく「こ」を使うのです。

これに対し、中国語ではあくまでも自分(話し手)から近いか遠いかが問題。自分の指が当たっていても、相手の指が当たっていても自分の身体の一部なので「這裡zhèlǐ」を使うことが多いようです。

 

日本語の「そこ」は、自分(話し手)から近いか遠いかとは無関係。だから、上の表のように対応する中国語は「這裡zhèlǐ」になったり、「那裡nàlǐ」になったりします。もし聞き手が話し手のすぐ隣にいたら、「そこ→這裡zhèlǐ」という対応になるし、もしも電話の向こうに聞き手がいるのなら「そこ→那裡nàlǐ」という対応になります。

 

こうして外国語を丁寧に学ぼうとすると、いつも日本語の問題と関わってくる気がします。でも、それが、普段何気なく使っている日本語の仕組みを見直すきっかけになるというのも、面白いと思いませんか。

 

(2018.10.23)

 
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