台湾ドラマで中国語

台湾ドラマから、気になるセリフを拾って解説しています。スラング、慣用句、成語、日本語との比較、音声と字幕のズレ、文法、社会問題等、様々な角度から中国語の面白さをお伝えします!

台湾ドラマで中国語、目次

「日中対照用語集(ピンイン付):台湾ドラマの基礎用語」も、どうぞ

2.莫非,這就是愛情(21)/片手と両手の数え方

ありふれたセリフでも、中国語に注目するとちょっと面白いことが見えてきます。
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(画像はYouTube三立華劇ep13からお借りしました)


この手を

この後に続くのは「一旦つないだら離さないよ」というあま~いセリフ。台湾ドラマではよくあるパターンですね。

私が注目したのは、字幕の真ん中の漢字「」です。少し前の「愛の数え方」の記事でもご紹介したように、中国語では「この/その〇〇」と言いたい時、「這」と〇〇に相当する名詞の間に、〇〇を数えるのに相応しい単位(量詞)を入れます。

だから、「這手」という言い方を見ると、「手」を数える量詞(助数詞)は「zhī」なのだということがわかります。

おもしろいのは「這手」のように、「shuāng」という量詞(助数詞)を使うこともある点です。もちろん、「這手」とは意味が違います。

shuāng」は日本語の「双」という漢字に相当します。つまり「這手」というのは「この(両)手」という意味。これに対して「這手」は「この(片)手」という意味になります。二つの文字を拡大してみると、この関係がよくわかりますね。

shuang

 

 

 

 

 

「手」以外でも、「目」「靴」「手袋」等ふたつでワンセットのものを数える時には、「一,兩,三・・・」と「shuāng」を使います。それが片方だけになった場合に、「一,兩,三・・・」と「zhī」で数えるのです。

これが簡体字になると、「shuāng」「zhī」なのでこの関係が見えなくなってしまいます。私は当初ずっと簡体字を使って中国語を勉強してきたので、簡体字にもそれなりに愛着はあるのですが、こんな例を見ると、やはり元の繁体字の良さをしみじみ感じるのです。

(2018.7.3)

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