台湾華語と中国普通話の違い

【目次】
1.語彙が違う
2.同じ漢字の読み方が違う(子音・母音が違う)
3.同じ漢字の読み方が違う(声調だけ違う)
4.その他

食べ放題

職場で「最後の晩餐」は何がいいか、と聞いてみたら、「焼肉」「インスタントラーメン」「チョコレート」など、日本人と似たような答えが並びました。
でも、その中でひとり、「吃到飽chīdàobǎo(食べ放題)!」と答えた同僚がいたのです。確かに太ることも気にせず、おいしいものを思いっきり食べて、「あ~苦しい」と言いながら死んでいくのも悪くないかもしれまんね。

今日は、台湾と中国の”自助餐”という言葉に対するイメージの違いのご紹介です。

冒頭の同僚のセリフ、中国の人ならきっと“自助餐zìzhùcān”と答えるところですね。でも、この言葉を台湾で聞くと、“食べ放題”の意味にはなりません。まずイメージするのは、街角にたくさんある、自分で選んだいろんなお惣菜を量り売りしてくれる庶民的なお店。中で食べることもできるし、お弁当箱に詰め込んで持ち帰ることもできます。
“自助餐”のもともとの漢字の意味は、台湾の使い方に近い「セルフサービスの食事」。ところが、中国ではこれに、“食べ放題”の意味までが加わったのです。

しかも、この“自助餐”があるのはホテル等のちょっと高級な飲食店のイメージが強い。だから、「最後の晩餐」にこれを選びたい、という気持ちは理解できますが、台湾の“自助餐”を選ぶ人がいたら、「なぜ!?」と驚いてしまいます。台湾で食べ放題のビュッフェを表現したいのであれば“自助餐吃到飽”“五星級自助餐”等と言葉を加えた方が安心です。

chidaobao

中国で“自助餐”は“团购(クーポン)サイト”の人気商品でもあります。定価の20-30%ぐらい安くなるクーポンを事前に購入してから繰り出すのです。

おもしろいのは、高級なイメージの強い和食のお店で、“自助餐”のサービスを提供しているところがたくさんある、という点です。おさしみも、天ぷらも、お寿司も食べ放題!でも、これ本当は「セルフサービス」ではありません。メニューから選んで、出来たてを好きなだけ注文できる「オーダーバイキング」のところがほとんどです。

中国では、“自助餐”の意味が、「セルフサービス」→「セルフサービス+食べ放題(ビュッフェ)」→「食べ放題(オーダーバイキング)」と変わっているのですね。  (まめ)

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