台湾華語と中国普通話の違い
【目次】
1.語彙が違う
2.同じ漢字の読み方が違う(子音・母音が違う)
3.同じ漢字の読み方が違う(声調だけ違う)
4.その他
コメ
台湾の人は焼き芋が大好き。道端で売られているのもよく見かけるし、コンビニでもレジの近くに、おでんと並んで、焼き芋マシンみたいなのがあったりします。
昨日、台湾人同僚と焼き芋談義で盛り上がっていた時、こんな質問が出ました。
「焼き芋の“イモ”って、必ず“サツマイモ”なんですか?」
おもしろい、質問ですよね。
ジャガイモもサトイモもヤマイモも、イモの一種だけど、ただ「イモ」って言った時、ほとんどの日本人は最初に「サツマイモ」を思い浮かべるのです。
それを説明するために、似たような例をあげるつもりで、
「“米”にもいろいろあるけど、ただ“米”と言ったら、普通は“大米(dàmǐ)”を思い浮かべるでしょ。」
と言ったら、台湾人の同僚がみんな?????となったのです。
ここからが、今日の本題です。
※緑の文字は中国語、ピンクの文字は日本語を示しています。
中国では、白米のことをごく普通に“大米”と呼びます。アワ等の雑穀と対比する時にも使います。ところが、台湾ではほとんどこれを使わず、日本語と同じ漢字を書いて、“白米(báimǐ)”と呼ぶのだそうです。
中国でずいぶん前に「老鼠愛大米(ネズミは米が大好き)」という歌が大流行した時、「“大米”が“白米”と同じだということを、初めて知った」という同僚もいました。
ちなみに、台湾教育部の辞書にも“大米”の記載はあります。辞書に書いてあっても、ほとんど使われていない言葉、つまり「死語」になってしまってるということかもしれませんね。